富山からサンダーバード3号で、一路大阪に移動した。
水連からの情報によると、尼崎ではチュニジア、ジンバブエ、スペインが、
22日から合宿に入っているという。
場所は、尼崎スポーツの森。一昨年、国体を開催したところである。
最寄り駅は、阪神尼崎センタープール。
駅名からして、水泳人をくすぐる名前である。
駅を降り、それらしき通路を通ると、
人波が見える。
さすがに五輪選手の合宿だけに、見学者が多いのかと思えば、
どう見てもそういう空気を感じない人もいる。
まぁ、とりあえず会場に入り、プールの見える観客席に移動。
広いプールだなぁ・・・と思っていると、いきなり闇をつんざくような爆音が。
(写真はイメージ図です)
どうやらプール違いであった。
気を取り直して、駅に戻ってタクシーに乗り、
スポーツの森へと急いだ。
1000円ちょいの距離でプールについたが、
え? まさかここ?
だってみんな浮き輪とか持ってるし、
どうみても家族連ればっかだし、
まさかここで合宿はないよなぁ・・・。
その日、競技用のメインプールでは、
スペイン選手団と地元兵庫県のジュニアスイマーの交流会が行われていた。
イタリア人でありながらスペインの監督を務めるココニ氏直々に、
まず須磨学園高校の水泳部の生徒(主に、ビギナーからはじめた部員たち)が、
指導を受けた。
泳ぎの姿勢から、エルボーアップの重要性や、
スタートの構え、飛んでいるときの姿勢まで、
大人数での指導という難しい状況でありながら、
いやな顔一つせず、指導されていたし、
最後には、選手側から質問まで飛び出していた。
その後、インターハイで活躍が期待される選手たちが、
スペインチームと合同練習。
スペインチームは、11名の選手を大きく3グループにわけ、
それぞれ担当コーチがついて練習メニューを組み、指導しているのだが、
そこに高校生がひとコース3名ずつくらいに分かれて入り、
それぞれのコーチや選手から指導を受けた。
説明は、英語とスペイン語が混ざり、
通訳の方は水泳の専門用語を知らないので(笑)、
高校生は戸惑いながら説明を聞いていたが、
泳いでしまえばなんのことはない。
しかし、スペインチームは五輪を控えた「ガチ練」なので、
高校生が一緒だろうが関係なく、自分たちのやるべきことをやっていた。
たとえば、ウオームアップで、「軽く1500m流して」の指示を通訳が伝えると、
「え? 1500とか、流すとかいう距離じゃないし!」
みたいな声が挙がった(笑)。
でも、とりあえず選手たちはそれをこなし、
最後には1500mに出場予定のマビエラ選手に、25のダイブに挑戦して、
勝つ高校生まで現れた。
その後、このプールに通う幼児や小学生も交えて、
選手や監督たちへの質問コーナーとなった。
「好きな色はなんですか?」とか子供らしいかわいい質問もあれば、
「五輪での目標を」などという、スポーツ紙の記者なみの質問まであったが、
選手たちはそれぞれ選手間でネタにしながらも、丁寧に答え、
和やかな雰囲気での交流となった。
終了後の会見では、団長、監督と2名の選手が、
一般記者の「日本の印象」などという、
おおよそ水泳からはかけ離れた多くの質問に答えたが、
大変興味深い答えもいくつかあって、面白かった。
また機会があれば紹介しよう。
ここでは、会見の最後に「最後にひとこと言わせてくれ」で始まった、
ココニ監督の一言が、大変印象に残ったので、記しておく。
「今日最初に見た生徒たち(ビギナークラス)を見て、驚いた。
彼らは、私が指示した練習についていけなくなった者が出ると、
同じコースの選手がみな次のスタートをやめ、
ついていけていない選手を励まして、
声を掛け合ってから、次のスタートをしていた。
我々の国では、練習でそういった姿は見たことがない。
しかし、仲間が助け合うという姿は、
チームスポーツとして重要な要素であることに違いはない。
今日、その子達をみて、我々は大変勉強になったし、
日本に『チーム一体となる』というスピリッツがあることがよく理解できた。
尼崎の人たちはみんな優しく、
毎回挨拶をしてくれて、礼儀正しく、
おかげで、スペインにいるときとなんら変わりない練習ができている。
我々のスタッフに対してももちろんだが、
こちらのスタッフの皆様には、大変感謝している」(要旨)
とのことであった。
選手たちの声は、また次の機会に。
でもあんまりアウトプットすると、
本番の解説の時にネタ切れになると困るので(笑)、
まぁ気が向いたら書きます。
さて、競艇やりに行こ(←結果、3000円負け)。
