昔、水泳部の同期で、名古屋出身の飛び込みの深谷(仮名)というのがいた。
学生時代、彼との会話の中に、たびたび「トレーシー・ローズ」という、わかる人にはわかる凄いお方が登場する。しかもそれがまた、彼の口からその名前が出るときには思い切り名古屋弁で、「ト」が一番トーンが低く、「ロ」にトーンのピークがきて「ーズ」が音程が下がる独特のイントネーションで、あまりにも変で忘れようにも忘れられず、今も頭に残っている。
さて、昨日から日本水泳・水中運動学会&日本水泳科学会が、大船の鎌倉女子大学で行われた。
初日の最初のセッションは、同大学のプールを使った実技セッションで、東海大の加藤コーチによる「次世代を担うブレストストローカーの育成」という内容であった。今村元気、天満宏、田村菜々香、金藤理恵選手が、加藤コーチの指示で、次々と模範演技を見せた。
上左: 説明する加藤コーチ。
上右: 田村選手の模範ドリルを撮影するタイガー(?)
左: どのドリルやっても最もうまい今村選手。ウチのマスクマンにも見せたかった・・・。
選手たちがドリルを行っているところで、途切れることなく加藤コーチがわかりやすく解説する。
プルのフィニッシュ動作の話をしているとき、それまで饒舌だった加藤コーチが言葉を詰まらせた。なんだろう?と思っていたら、
「えーと、あれ誰だったっけ・・・?」
どうも例に外国選手を挙げようとして、名前が出てこなかったらしい。
「あれ、70年代、アメリカで、平泳ぎが速かった・・・」
うん? アメリカ、70年代、平泳ぎ・・・私の脳の検索が一瞬機能し始めたが、「シーホース泳法」流行の源となったカナダのオッテンブライト選手がすぐに浮かんだものの、アメリカの選手は浮かんでこない。で、ついに・・・。
「あれ、野口さん、誰だったっけ、コンメ(個人メドレー)も速かった選手で・・・」
うんっ? コンメも?・・・私の脳内では一瞬にして検索がヒットした。
「トレーシー・ロ・・・」
ここまで浮かんだのに、先に喉を通りそうになったのは、なんと「ローズ」の方であったが、すぐに言語中枢に緊急指令を出し、
「ロ・・・コールキンズ!」
「あ、そうそうそう。さすが野口さんっ!」
一瞬、私の学会人生命における最高の危機に直面したものの、なんとかギリギリで乗り切った。
午後にはキャンパスを移動し、若手研究者による口頭発表や一般演題の発表、ポスター発表、協賛社によるプレゼンテーション、懇親会となった。
ポスター発表では武将も登場し、質問攻めの中奮闘した。
残念ながら学会賞、次点には入れなかったが、この悔しさをエネルギーに変えて、明日からまた頑張って欲しい。
で、終わったあとに、宿舎近くの居酒屋で更に懇親を深めようと数名の研究者が集まり飲んでいたところ、夜11過ぎに通りがかりのサラリーマンみたいな方が乱入。
ご、ごめん。生田先生だった(笑)。
ということで、真面目なレポートは、近日中にあちらで。
こっちは大船に乗ったつもりで、明日に続く・・・。榎本さんと私が仕込んだシンポは、果たしてどうなったか・・・?