2007年03月22日

テクニカル・ターム

「ライフセーバー研究会」の追いコンも終わり、いよいよ年度末な感じが漂う昨今。

今年も4年生がちゃんと「行き先」を決めて巣立っていくのを見届ける立場に立つと、自分がどんどん年をとることも自然と自覚するってもんである。

さて、水泳部の合宿も架橋に入り、昨日は、同じ場所で合宿を行う某社コーチ陣達と、合コン(やろーばっかで)があった。来年度の指導者研修ネタの収穫などもあり、本学スタッフにとっても楽しい飲み会であった。日本尿酸党委員長が、都知事選に出馬するかぐらいの勢いで日本酒を飲んでいたのが、やけに頼もしかった。

こちらが某所での合宿中の留守を、合宿所で守っているのは、練習長のヒラミ(仮名)である。今日、合宿所の練習前に、ヒラミから連絡が入った。

ヒラミ:「あのぉ、今日のメニューで聞きたいことがあるんですけど」

私:「おう、どうした? 何?」

ヒラミ:「Lactateの、○○mのMax Speedのやつって、その後ろに『15mM over・・・』って書いてあるんですけど、それって・・・」

私:「うん」

ヒラミ:「15メートルの・・・」

私:「えっ?」

ヒラミ:「IM(個人メドレー)で、それを超えたら・・・」

・・・違うっ! 

「mM」は、そのまままとめて「ミリモル」という、分子量の単位である。従って、「15mM Over」は、「15ミリモル以上出して来い!」という、言わば指導者の「暗黙の脅し」なのだ。

以前は、乳酸量を表す単位として「g/dl」が使用されていた。昔の生理学書や論文などを見ると、その単位は「g/dl」で記されている。そのあと、「ミリモル」で表されるようになり、文献では「mmol/ℓ」と表すようになった。更にその後、乳酸測定器がどんどんと開発されていく過程で、「mM」と略す傾向が強くなり、現在では論文などでも「mM」が多く使用されている。それを、私も練習メニューにも表記しているのである。

ということだから、IMのIの字を入れ忘れたわけでもなんでもないことだったのだけれども、これらのことは、特に日常生活には役に立たない知識ではある。

そんな話で思い出されるのは、以前、本学出身の超一流の競輪選手の乳酸測定を行った際に、「10ミニモニ」と言われたときは、ひたすら笑ったことである。ってことで、現在「平塚ダービー」日本選手権で奮闘中の小嶋選手も、頑張ってくださいっ!

・・・で、そんなヒラミとの電話でのやり取りを隣で聞いていたドラが、うつむき加減で一言つぶやいた。

「それは間違えないでしょう、普通・・・」

下克上かっ!



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