世界水泳での朴泰桓選手の活躍が目覚しい。
っていうか、昨年のJAPAN OPENに出ていたときのレースを見て、ディープインパクトの2戦目を見たときの感覚が私の中でダブり、思わず「次走は単勝だ!」と強く思ったくらいである。案の定、次走のパンパシでも優勝し、アジア大会、世界水泳と立て続けにG1を勝った。さすがにアジアの100と、今回の200はそれぞれ海戦山戦の兵に敗れはしたが、400以上の距離では負ける要素が見当たらない。しかも、全て「勝つレース」しかしておらず、記録を狙いに行くレースは北京までとっておいているようにも見え、あれだけの成績を挙げながらも「底を見せていない魅力」さえある。
アジア大会からここまでの中間、いろいろと自国でエージェントがらみのトラブルがあったと聞いているが、ウチのタクマたちも参加したナショナル合宿@グアムに朴選手も来ており、フィンつきの練習パートナーとかなり練習を積んでいた模様。周囲のトラブルがあっても、現場で一生懸命やって結果を出せば払拭できるということを、いみじくも証明したような勝利でもあった。この辺も、「薬物疑惑後」の有馬で、華々しく有終の美を飾ったディープに似ている。
さて、昨日。メルボルンでそんな大騒ぎの最中、普通に淡々と大学で仕事をこなしている私のもとに、突然韓国KBSから取材依頼が舞い込んだ。朴泰桓選手のことと、日本の強さについて解説してくれというのである。しかも極めて緊急とのことで、急遽本学広報の許可を得て対応した。さすがに、あちらの国営放送とのことだったので「アジアのディープ」とは言いえず、「アジアのソープ」に留まったのが、私の中で若干の悔いが残る。あちらの「テレ朝」であれば、間違いなく「ディープ」に例えただろう。
スタッフの方々はやはり韓国の方であったが、そんなこんなで何とか取材は終えた。しかし、さすがに本学文理学部の屋内プールは暑かったらしく、皆汗をかきながらの取材となった。当然、人6倍汗かきの私も、談話の最中に眉毛からポタポタと汗が落ちた。
見かねたスタッフの方が、プール事務室に入って、なにやらタオルっぽいものを持ってきた。
「これ、使ってください」
あれっ? あんなところにタオルなんてあったっけ?・・・と思いつつものんびりしていられない状況であったため、何の疑いもなく、「気を使わせてしまってスミマセン」と言いながら、それで汗を拭いた。
放送スタッフの方々が帰途につかれたのを見送った後、よくよく事務室内を見ると・・・手渡されたのは間違いなく、比較的きれいな方の、床拭き用の雑巾であった(涙)。




